2025/08/21
スマホでできる?インターネット出願の基本と注意点を徹底解説

大学や専門学校の入試が近づくと、願書提出の準備に追われる方も多いでしょう。
近年は紙の願書に代わってインターネット出願(Web出願)が一般的になり、スマートフォンからでも手続きが可能になっています。
しかし「本当にスマホだけで大丈夫なのか」「パソコンがない家庭でも問題ないのか」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、インターネット出願の仕組みや注意点、スマホで行う際の工夫について解説していきます。
Contents
そもそもインターネット出願とは?
出願をインターネット経由で行う仕組みはここ数年で一気に普及しました。まずはWeb出願の全体像を理解しておきましょう。
インターネット出願の特徴
インターネット出願とは、大学や専門学校の入試に必要な出願手続きを、紙の願書ではなくオンライン上で完結できる仕組みです。
従来は出願書類を取り寄せ、手書きで記入し、郵送する必要がありましたが、Web出願なら自宅から登録でき、受験料の支払いまでインターネット経由で行えます。
受験生にとっては利便性が高く、学校側にとっても管理の効率化につながるため、双方にメリットがあります。実際、Web出願導入により学校の事務処理スピードが大幅に向上し、受験生への確認通知も早く届けられるようになっています。
導入の背景と普及状況
Web出願が広まった背景には、ICT環境の整備や受験生のスマートフォン利用率の高さがあります。近年では受験関連の情報収集も出願もスマホで行うことが一般的になり、多くの大学・専門学校がWeb出願システムを導入しています。
特に2020年以降は、感染症対策の一環として志願者・保護者の外出や学校職員の出勤を伴わずにオンラインで手続きを進められる仕組みが求められたこともあり、Web出願の標準化が進みました。
推奨環境とブラウザ設定
どの端末でも必ず問題なく動作するわけではありません。
一般的には最新のGoogle ChromeやSafariなどに対応していますが、古いOSやブラウザでは画面が正しく表示されないこともあります。また、添付するPDFファイルを閲覧するためのPDFリーダーについても確認しておきましょう。
出願前に必ず募集要項を確認し、推奨環境で操作することが必要です。
スマホで出願する場合の注意点と準備
「スマホでも出願できる」とはいっても、パソコンと比べて画面が小さいことや操作のしやすさに差があるため、注意点もいくつかあります。
写真や書類データの準備
スマホから出願する場合、顔写真を撮影してそのままアップロードするケースが多いですが、規定サイズや背景色の条件を満たしていないと受理されません。
アプリでサイズを調整するか、写真館でデータを受け取るなど、事前に整えておくと確実でしょう。
また、調査書や証明書などをアップロードする方式を採用している学校もあるため、必要に応じてスキャンや撮影をしてデータをPDF化しておくと安心です。写真や書類の不備は受験資格に関わるため、きちんと確認しておきましょう。
通信環境の確保
入力途中で通信が途切れるとデータが保存されないことがあります。
出願作業中は移動しないなど、安定した通信環境で行うのが望ましいです。
特に受験料の支払い時は、通信切断による二重決済や未完了トラブルを避けるため、電波状況を確認してから操作するようにしましょう。
入力ミス・誤送信を防ぐ方法
スマホの小さな画面では入力ミスが増えがちです。氏名や生年月日、住所などは打ち間違いがないか必ず見直すことが大切です。
送信前に入力内容をPDFで保存しておくと、後で確認する際にも役立ちます。紙の願書と違って、訂正印で修正できないことを理解しておきましょう。
パソコンがない場合の代替方法
最近はパソコンを持たずにスマホだけで生活する家庭も増えています。
その場合、出願は親など保護者が自分のスマホで行うのか、それとも生徒本人が自分のスマホで出願するのがいいのでしょうか。
親のスマホから出願できるか
本人の端末以外からでも出願ページへのアクセスは可能ですが、メールアドレスなど本人に届く情報を使って認証する場面があります。保護者のスマホを使う場合は、連絡が本人に届くよう設定しておく必要があります。
ただし、本人が自分で手続きを把握できなくなると混乱や間違いのもととなりますので、基本的には生徒本人が自分のスマホを使って出願するのが望ましいです。
プリンターがない場合の対応方法
受験票や支払証憑など、印刷が必要な場面もあります。家庭にプリンターがない場合の代替手段を確認しておきましょう。
コンビニのネットプリントサービス
受験票や振込証明書を印刷する場面があります。家庭にプリンターがない場合でも、セブン-イレブンやローソン、ファミリーマートなどのコンビニで利用できるネットプリントサービスを活用すれば問題ありません。
事前にアプリや予約番号を使ってデータを送信し、店頭のコピー機で印刷できます。
学校・塾・公共施設での印刷
高校や予備校によっては出願関連の書類を印刷できる環境を提供しているところもあります。
また、市区町村の図書館や公民館でもパソコンとプリンターが設置されている場合があります。
自宅にプリンターがなくても代替手段は複数あるので、必要に応じて活用しましょう。
PDFデータの管理方法
Web出願では受験票や確認書類がPDFで提供されます。スマホに保存するだけでなく、クラウドストレージやメールに転送しておくと紛失リスクを減らせます。
特にGoogle DriveやiCloudなどを利用すると、端末を変えても同じデータにアクセスできるため安心です。
スマホ出願とパソコン出願の違い
スマホとパソコンでの基本的な操作は同じですが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
スマホは持ち運びやすく、撮影した写真をすぐ使える点が便利です。一方、パソコンは画面が広く複数の情報を確認しながら入力できるため、誤りが減らせます。
出願内容が複雑な場合はパソコンを推奨しますが、簡単な入力や確認作業であればスマホでも十分対応可能です。
出願後の確認・トラブル対応
出願を送信して終わりではありません。手続き後もいくつか確認が必要です。
確認メール・マイページのチェック
出願完了後は、登録したメールアドレスに確認メールが届きます。あわせてマイページで受験番号や出願内容を確認しておくようにしましょう。
支払い情報・書類到着の確認
受験料をコンビニ払いにした場合は、支払いが完了しているか必ず確認してください。郵送が必要な書類を提出した場合も、追跡番号を使って到着状況を把握しておくとトラブルを避けられます。
入力ミスや不備発覚時の対処法
もし誤りに気づいた場合は、出願サイトや学校の入試課に早めに連絡しましょう。締切前であれば修正が認められる場合もあります。
放置すると受験資格が得られない可能性もあるため、気づいた時点ですぐに対応するようにしましょう。
スマホ出願を支える便利サービス
顔写真の加工アプリ、クラウドストレージ、コンビニのネットプリントなど、スマホ出願を補助するツールは数多くあります。
たとえば顔写真を自動で規格に合わせてくれるアプリや、PDFをスマホで直接編集できるアプリを組み合わせると効率的に準備できるでしょう。
まとめ:インターネット出願はスマホでできるが事前準備をしっかりしよう
インターネット出願はスマホでも十分対応できます。ただし、写真データや書類の準備、通信環境などを事前に整えておかないとトラブルにつながります。
本人が手続きを把握し、必要に応じて保護者がサポートする体制をとることでより確実にインターネット出願を進められるでしょう。
スマホでも出願できる時代だからこそ、準備と確認を怠らずに手続きを進めることが大切となります。